企業の法定開示業務を
専門性でしっかり支える
スペシャリスト集団

法務コンサルタント職

H.W.

ディスクロージャー相談部 チームリーダー
2009年 キャリア採用

入社を決めた理由を教えてください。

法定開示業務の支援サービスを受ける側から
提供する側へ

新卒で入社した上場企業で総務部門に配属され、株式実務を初めて経験しました。その後、新規上場企業に転職。株式実務やIRなどの経験を積みましたが、次のステップに向けていったん退職。カナダに語学留学後、ご縁あってプロネクサスの求人を知りました。

私が勤めた2社ともにプロネクサスの顧客でしたから、会社も事業内容も知っていました。逆に知っているからこそ、それまでサービスを受ける側だった自分に、その役目が務まるのか悩みました。でも、自分の経験や知見が活かせるフィールドで、この先は落ち着いて自分のキャリアを積める会社に入りたいと考え、2009年1月にプロネクサスに入社しました。

お客様は3月決算の企業が多く、プロネクサスは4~6月が繁忙期です。それまでに独り立ちできるようにと、先輩と1対1で法定開示に係る実務を一から学び直しました。非常にタイトなスケジュールでしたが、明確に目標が定まっていたので頑張ることができました。

現在の仕事内容を具体的に教えてください。

法定書類のチェックや
開示トレンドを伝える裏方的存在

株主総会関連の法定書類や、証券取引所に提出する書類の原稿チェックなど、基本は裏方の仕事です。法定書類ですから記載事項は決まっていますが、内容については、どのように書くかの制限がないものが多く、企業のそれぞれの事情に応じた記載方法をご提案するため、裏方とはいえ、お客様をより深く理解するために直接コミュニケーションをとる機会も多いです。

他にも、会社法に関するセミナー講師を務めたり、非常に厳しい目を持つ機関投資家の意向を踏まえた情報開示のトレンドをお伝えしたり、コーポレートガバナンス・コードに対応する上場企業の支援をしたり…。上場企業の株式実務に関わるご担当部門、例えば総務部門や経理部門の方々に対するサポート業務は、多岐にわたります。加えて、チーム全体のマネジメント業務も、私の仕事の一つです。

やりがいを感じるのは、どんなときですか?

探求心や好奇心を満たしながら
人の役に立てる喜び

この仕事は、自分にとても合っています。その理由の一つは「専門性」。法律などマニアックなことを深掘りするのは、自分の探求心や好奇心を満たせて、とても面白いです。もう一つは「人の役に立つ」こと。自分の知識が上場企業の活動や、サポートを必要とする人の役に立つという点にやりがいを感じます。そしてもう一つ、「学びを深められる」こと。企業法務に強い弁護士や学者(大学教授)のお話を直接聞くことができる機会も多く、大変勉強になります。
また、お客様からお電話やメールで感謝の言葉をいただくこともあり、その喜びを実感できる、とてもやりがいのある仕事です。

仕事で自分が大切にしているポリシー、想いを聞かせてください。

お客様との信頼関係を深め、ミスリードすることなく最適なアドバイスを心がける

正確性を担保すること、そしてお客様にとって最適なアドバイスをすることです。プロネクサスは、課題に対して知見で解決策を提示しますが、課題の根幹はお客様と直接お話ししないと分かりません。適切なアドバイスを提供するために、私たちもお客様と直接対話しながら、課題や疑問、悩みを正しく把握するよう努めています。

ミスリードしないためにも、社内外問わず人とのつながりや関係性を深めることは、とても大切なことと意識して、仕事を進めています。

入社前と入社後、自分に変化や成長は感じられますか?

会計理論の面白さを発見し、苦手意識を払しょく

会計の分野に苦手意識を持っていましたが、業務上避けては通れませんでした(笑)。でも、いざ会計の理論を学ぶと実はとても面白いことに気付きました。会社の昇格試験の必須科目でもある「ビジネス会計検定」も取得することができました。会計に対する苦手意識を払しょくできたのは、プロネクサスに入社したからこそです。

今後、挑戦したい仕事についてお聞かせください。

サステナビリティに関する情報開示への支援や、
新サービスの創造

今後、需要が高まると思われるのが、「サステナビリティに関する情報開示」への支援です。有価証券報告書の記載事項となることも予定されていますので、すでに統合報告書などで独自に発信をしている企業に対しても、法定開示項目になれば、必要となる書き方などアドバイスすべきところが出てくるでしょう。
私自身、大学時代の卒業論文テーマが「グリーンマーケティング」でもあり、もともと興味のある分野です。より一層学びを深めて、今後必要とされる支援に的確にお応えできるよう、準備を進めています。

新規サービスも考案中です。法定開示であるディスクロージャーの分野は決まりごとが多く、新たなサービスを創造しづらい環境にありますが、2015年にコーポレートガバナンス・コードの考え方が日本に導入された時のように、今後も新たな可能性が生まれるはず。いざそのときに私たちはどのようにビジネスに展開していくかを考えながら、意識して業界の動きを注視しています。私個人としては、チームリーダーという立場上、マネジメントを意識しつつ、生涯プレイヤーでもいたいので、さらに専門性を高めていきたいと思っています。

仕事とプライベートの切り替えや、休日の過ごし方について教えてください。

日常は朝夕の散歩で切り替えを。
まとまった休暇は大好きな旅行でリフレッシュ

前職では上場後間もない企業だったこともあり、とにかく忙しく、残業や休日出勤も多く、仕事に明け暮れていました。自分で望んでそうしていたので後悔はありませんが、今は落ち着いて仕事に向き合えるのが嬉しいです。繁忙期は残業が多くなりますが、それ以外の時期は比較的自分で業務量をコントロールしやすく、まとまった休暇もとりやすい環境です。旅行好きな私にはありがたく、大好きな京都には年2回ほど訪れています。そろそろ海外旅行も再開して、世界遺産を巡る旅に出たいですね。

コロナ禍で在宅勤務が当たり前になり、通勤の時間は自分にとって大事な時間だったことに気付かされました。意識的に外出しないと、太陽の陽射しを浴びる機会が大幅に減ってしまいます。業務前と業務終了時には、できるだけ外に出て散歩するようにしています。外の空気、太陽の光が健康に与える影響は少なくないと感じています。

一日の流れ

  • 9:00

    業務開始、メールチェックなど

  • 10:00

    チームミーティング(ウェブ会議)

  • 11:00

    午後の顧客とのミーティング準備

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    顧客とのミーティング(ウェブ会議)

  • 15:00

    顧客や営業からの相談対応(メールや電話対応)

  • 16:00

    開示書類に関する顧客向け解説資料の作成

  • 18:00

    業務終了

就職活動中の学生にメッセージをお願いします。

ジェンダーの隔てがない環境、
専門的な世界で長く働きたい人に薦めたい
プロネクサス

プロネクサスは、ワークライフバランスがとりやすい職場で、産休や育休を取得して復職する人も多いです。ジェンダーの分け隔てなく働ける環境でもあり、男女差を感じることはあまりありません。能力があればきちんと処遇されますし、管理職も専門職もいずれも望めば道が開けるので、長く専門的な世界で働きたい人にはぴったりだと思います。仕事には法律がついてまわり、改正も頻繁にあります。勉強好きで探求心に富み、向上心や行動力がある人、研究肌というよりもお客様に寄り添えるサービス業的な性格、思いやりのある人と一緒に仕事ができれば、とてもうれしいです。

用語解説

  • ディスクロージャー
    主に投資家保護の観点から、企業の事業内容などを広く一般に公開すること。
    そのため、投資判断に役立つ十分な情報の開示が求められており、迅速・公平・正確の3原則を満たすことが必要とされる。
  • IR
    企業が、投資家に向けて経営状況や財務状況など投資判断に資する情報を自主的に発信する活動のこと。
  • コーポレート・ガバナンス
    企業が、株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みのこと。